B-3 なぜ、正しい変化ほど人は引いてしまうのか
- 4月21日
- 読了時間: 2分
変化の内容そのものは、合理的だ。
方向性としても、間違っていない。
それでも現場では、
明らかに一歩、距離を取る人が現れます。
理解できていないわけではない。
能力が足りないようにも見えない。
それでも、行動や姿勢としては、引いていく。
そうした人が口にするのは、
次のような言葉です。
「実際には難しいと思う」
「もう少し時間が必要だ」
これは、変化そのものへの拒否ではありません。
多くの場合、
まだ自分の判断として形になっていない状態
を、本人なりに誠実に言語化したものです。
やる・やらない以前に、
どう関わるのか、
どこまで関わるのかが、
まだ描けていない。
正しさは、ときに「命令」に見える
方針やビジョンが、
よく練られた言葉として提示されるときも、
同じことが起きます。
考えた側は、
その過程で試行錯誤を経て、
すでに腹落ちしている。
一方で、受け取る側に届くのは、
完成した言葉だけです。
完成した言葉は、タスクに見える。
タスクに見えた瞬間、それは命令に見える。
ここで傷つくのは、
理解力ではありません。
尊厳です。
「後ろ向き」と扱った瞬間に起きること
この状態を、
「後ろ向きだ」「抵抗している」と処理すると、
場では何が起きるか。
・行動計画は作られるが、実行されない
・あるいは動いても、スピードが出ない
特に責任ある立場の人ほど、
自分が意思決定に巻き込まれていない感覚を、
強く持ちます。
表立った反対はしない。
しかし、力も貸さない。
人は「正しさ」では動かない
人は、説得されたから動くわけではありません。
分かった。
正しいと思う。
それでも、動けないことはあります。
人が動くのは、
これは自分が考え、選び、納得した判断だ
と感じたときだけです。
引いている人は、怠慢ではありません。
反対しているのでもありません。
まだ、腹落ち感が完全でないだけです。
次に問われること
当事者意識を持つためには腹落ち感の醸成はマストです。
このプロセスは避けられません。
だからこそ次に問われるのは、
この腹落ち感を作る条件です。

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